暑いイメージのあった南米だけど、実は寒いと感じたときはたくさんあった。ビーチへ行ったり、登山したり。
 暑さ、寒さ、海、山、街、田舎・・・周遊するのであれば、日本の全季節対応の服装を用意しなければならない。
 でも、荷物の体積を占めるほとんどは衣料。減らしたもの勝ちの周遊旅行者にとって、あれやこれや全てを持っていくことはできない。
 
 厳選に厳選を重ねてたどり着いた、
 南米を2か月旅するために準備した服装について。

帽子

 普段は帽子をほとんど被らない。今まで”世界一帽子が似合わない女”という自負があったから。中折れ帽を被れば、コメディアン。バックパッカーの人がよく被っていそうなサファリハットを被れば、田舎のオバチャン。麦わら帽子はどこかのガキンチョにしか見えない。

 MexicoのCancunに到着してまず購入したのが帽子だった。Canadaを出て初めて感じるMexicoの暑い日差し。小さな商店に飛び込んで店員さんに選んでもらった。120peso(約¥690)で買った帽子はその後南米旅行最後の地Brazilまでお世話になった。

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 畳めないのがマイナスポイント。飛行機やバス移動の際に少し邪魔になった。南米旅行のための帽子はやはりサファリハットみたいな布の帽子がよさそう。
 似合わないと思っている帽子でも、身を守るためには必需品だった。

※料金;2019年9月 日本円換算;2019年9月

アウター

マウンテンパーカ

 風を通さず、そこそこ防寒になり、工夫すれば小さく畳める。
 ファスナー付きのポケットがたくさんついていて、貴重品などを隠し持つときにも便利だった。
 ウユニ塩湖では黒、青系、白以外の色の服を着ていると写真に良く映える。黄色にしてよかった。更に、鏡張りを楽しんだ後の塩を落とす作業が割と楽だった。

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Colombiaのマウンテンパーカ

ウルトラライトダウン

 日本人バックパッカーのマストアイテム。薄くて持ち運びが便利な上に、防寒対策もしっかりしてくれる。頼りになる1枚。
 マウンテンパーカ1枚では不安なウユニ塩湖では下に着て寒さを凌いだり、エアコンの効いた長距離バスにはコンパクトにたたんで持ち込んで着脱するときに役に立った。
 
 日本で購入したものをCanadaで着用。Canadaにもユニクロは数店舗あって、日本とほぼ同じ金額で購入できる。
 ユニクロ ウルトラライトダウン

トップス

シャツ 2枚色違い

 南米旅行にシャツ。これは本当におすすめ。
 
 まず、寒いところ、暑いところ選ばず着れるということ。
 暑いところでは袖をまくればいいし、そうではないところでは袖を伸ばして他のものも一緒に着て防寒対策をすればいい。
 薄いので場所を取らず、洗濯しても乾きが早い

 それから日焼け対策にもなる。
 イグアスの滝観光では強い日差しが照り付ける中、1日中外を歩くことになる。袖を伸ばして着れば、日差しをさえぎることもできるし、直射日光を受けるより涼しい感じもする。
 虫除け効果もあったかも。

 良いことずくしのシャツだけど、旅行中はさすがにアイロンをかけることが難しいので、しわになりにくい素材やしわ加工素材のシャツがおすすめ。

Tシャツ 1枚

 シャツの方が楽であまり活躍しなかったTシャツ。Cancunのセノーテで泳ぐ前後に着たくらい。
 Tシャツはいざとなったらどこでも買えて、お土産にすることもできるのでわざわざたくさん持っていく必要はない気がする。

パーカ

 これまでにもう結構着て、いつ捨ててもいいというものを出発時に着て行った。初日で捨てようとしてたんだけど、結局旅の最後まで連れ添った。
 ジャケットを着るほどでもないという寒さのときに上に羽織ったり、飛行機の中でもフードを被って寝ることができたり、案外いろんな場面で活躍してくれた。

ボトムス

 ボトムス類は全部で3着。
 足が出ないタイプで洗濯のしやすさや嵩張らないものを選びたかった。
 気温の低いところでは2日連続で履くことも。どうしても乾きにくいので洗濯の回数を減らしたかった。

デニムパンツ

 乾きが特に悪く、重いのでなるべく持っていきたくないデニム。でも大概のトップスに合わせやすいし、便利でもある。
 私が持って行ったのは、これまたいつ捨ててもいいと思えるデニムパンツ。
 デニムと言ってもしっかりした素材ではなくて、薄くて頼りない感じというか。Vancouverのセカンドショップで$12(約¥972)で購入した。
 日程に余裕のある時に洗濯したり、ランドリーに出せば乾かす苦労が減る。
 移動の日に履くようにして、荷物を減らした。

カーゴパンツ

 薄くて履きやすいのでかなり気に入っていたアイテム。
 Canadaのユニクロのメンズウェア売り場で発見。

ストレッチレギンスパンツ

 セール品で$7(約¥567)という激安で購入。
 分厚いレギンスなので動きやすく、荷物にならない。デニムパンツっぽい見た目なのも好き。
ユニクロ ウルトラストレッチレギンスパンツ

※料金;2019年 日本円換算;2019年9月

靴下

 靴で歩くので靴下は必須。5足持っていった。
 実は靴下は小さいけど意外と場所を取るちょっとした曲者。捨ててもいいようなものを持っていき、旅が終わりに近づいてきたタイミングで捨てた。

 スニーカーか、サンダルか。両方持っていくか。
 散々悩んで登山好きの友人に教えてもらった靴。
 KEEN PYRENEES

keen

 Cancunのビーチには似合わないけど、この靴にしてよかったと思う。
 Machupichu登山でも、Atacamaの砂漠でも、Chichicaca湖の藁の上でも、Londonの街中でも歩ける、最強の靴。

 Perito moreno 氷河では靴にクランポンを装着して登る。スニーカーに装着している人もいたけど、この靴は水が染みてこないので心強かった。

 しっかり足を守ってくれる上に疲れにくい。旅行中、1日3万歩以上歩くことはざらにあって、そんな日でも夜に足が痛かったことはない。
 そして脱ぎ履きしやすいのも大きなポイントで、慣らしてしまえば紐を結び直さず履くことができてめんどくさくない。
 
 3ヶ月の間かなり駆使してしまったけど、きっとまだあと地球2周以上はしてくれそうなので次旅行に行く時もこの子と一緒に行くつもり。

スリッパ

 ホステル内で履くように100円ショップで買った、折り畳みできるスリッパ。旅の間3ヶ月使い倒して、最後の場所で捨てた。
 荷物を増やしたくないがためにこれにしたけど、シャワーのあとに濡れてしまうこともあったし、旅の後半ではさすがにへたってきてしまったので、もう少ししっかりしたビーチサンダルでもよかったかと思う。
 でもバッグの小さなポケットに収納できたのはものすごく便利だった。

エスパドリーユ

shoes

 ワーホリ期間中に履いていたもの。もう底が薄くなってしまっていた。

 旅の始めにCancunのビーチを訪れることにしていたので、この場所ではこの靴で過ごし、Cancunを発つときにお別れした。
 セノーテまで歩いたりするときにサンダルだとちょっと頼りないかもしれないけど、エスパドリーユなら脱げにくいし、歩きやすい。
 海から出て履くときもちょっとくらい足が濡れていたって平気なので便利。

ヒートテック

長袖2枚 キャミソール2枚
 寒いところへも行く、旅人の必須アイテム。この子の存在によって分厚いジャケットやもこもこセーターは不要になる。荷物削減優先の私にとっては欠かせないアイテムだった。
 Uyuniで出会った日本人の男の子も見た目は薄着で、彼もヒートテックを2枚重ねて着ていると教えてくれた。

uyuni night
宇宙空間を永遠と眺めていたいが、あまりの寒さに負けてしまう。

 Uyuniの夜は想像以上に寒い。0°に近い気温の中、数cmの冷たい塩水の上に数時間立った状態でいなければならない。足先から氷水を体中に入れたような感覚が続く。
 ヒートテック2枚、ワイシャツ、パーカ、ウルトラライトダウン、マウンテンパーカでは全く歯が立たなかった。
 帰国してから超極暖というヒートテックの存在を知った。これを着てたら多少はマシだったのかな。
 ユニクロ ヒートテック

パジャマ

 パジャマ専用にTシャツとテロテロの薄いパンツ。1着ずつ。
 パジャマは次の日に着る服で寝るという人もいるらしい。

下着

ブラ×2 ブラトップ×2 ショーツ×4 

 これもブラトップ以外は古いものを持っていき、最後に捨てて帰国した。
 ブラトップはこの旅をきっかけに初めて購入。タンクトップがいらないし、ノンワイヤーで場所を取らない。洗濯物も減らせるので便利だった。

参照;フェリシモ 旅行のときの下着選びってどうしてる?
   ユニクロ  ブラトップ 

水着

 きっとCancunくらいでしか着ないから現地で安く買えるかな。と思っていたのだけど、Canada出発前に素敵な水着を発見してしまった。シーズンも終わりかけで安くなっていたので購入。
 荷物にならないし、下着としても着用できる。持っていても損はないアイテム。
 私はMexicoのセノーテとArgentinaのイグアスの滝のボートツアーの際に着用。Boliviaの天然温泉に入れる機会もあった。

生理用品

使い捨てナプキン1週間分、 生理用ショーツ2枚

 悩んだ持ち物の一つ。
 出発前、他の方のブログで、布ナプキンを推奨している人が多かった。

出発前の先生方

タビワライフ
使い捨て紙ナプキンを卒業!世界一周の旅に出て布ナプキンにしようと思った理由


TABIPPO
布ナプキンは生理2日目でも漏れない?検証してみた結果

 実は私も数年前から布ナプキンを持ってはいた。きっと慣れていたらその良さに今回の旅でも布ナプキンを持っていっていたかもしれない。
 今まで、漏れや洗濯の手間、使用済みのものを持ち歩くこと などを心配してしまい、使う機会を持てないまま。でも、この旅を機に布ナプキンに移行しようと試みていたのだけど、やはり練習する機会がないまま出発となってしまった。

 また、旅行で心配だったのが、布ナプキンは洗濯をしなければならないという問題。
 一人部屋だったら気にすることもないけど、私が今回宿泊したほとんどがドミトリーの複数人が1つの部屋に泊まるホステル。布ナプキンを洗濯したとしてもどうやって干すか。他人に見られてしまう可能性もなくはないし、タオルで隠して干せても一晩では乾ききらないかも。

 そんなことで布ナプキンを諦め、使い捨てナプキンを持っていくことにした。
 出発前に用意したのはとりあえず1週間分。カバンの隅に入り切る量。
 少なくなってきたら現地で買い足し。
 Limaのスーパーで購入したNOSTRASというナプキンは10個入りで7.1sol(約¥230)。私は違和感無く使えたし、カブれることもなかった。大きいけど薄く、荷物にならないので気に入っていた。

 人によって使用感は違うし、肌が弱い人もいると思うので、一概に現地のナプキンでも問題ないとは言えないけど、私の場合は現地のもので問題なく過ごすことができた。
 次の機会も、まだ布ナプキンに不慣れだったら”現地で使い捨てナプキン購入作戦”で行くと思う。

※金額;2019年10月 日本円換算;2019年10月

back bag

 衣類に関しては捨ててきた物が多いけど、やたらと捨てたわけじゃない。着古したものでもう捨てようとしていたものや、それでも気に入っているものは今でも日本で着ているものもある。
 デニムは結局一緒に帰国して、しばらく履いていたけど、ダメージ加工しなくていいところまで加工されてしまった感じになってしまい、日本でお別れした。ワーホリと南米の思い出がたくさんつまったパンツだったので切なかった。

 2ヶ月間ほぼ上下3着ずつのローテーション。
 日本人女子としてどうなのよ。とも思うけど、いざ旅に出ればそんなこと気にならなくなる。いかに荷物と洗濯の手間を軽減するかに必死。
 帰国して、「今日はどれを着ようか」と悩む自分の状況が面白かった。今なら断捨離も簡単にできる気がする。

旅に行く前の先生方

TABIZIN
世界一周経験者が語る!バックパッカー女一人旅、持ち物マニュアル〜服装編〜

女子旅ブログ
海外旅行《実際に着まわした服装》おしゃれ女子バックパッカーコーデ&リュック


いろのたび、世界一周。
(世界一周) 旅に持ってく服は、これで行ぐー!【女性編】