南米トイレ事情

　南米を旅行しようと思い立ち、私が心配した項目の一つに「トイレ問題」があった。人間の女子だもの　使うことを避けては通れない。そして面倒なことに私は世界一清潔で快適なトイレが整備されていると言っても過言ではない【日本】出身なのであった。
　かなり汚い、便器がない、水洗じゃない、、など噂で聞いたことがある南米のトイレ。しかし、そのトイレについての実態を知ることができる情報が少なく、不安のまま南米へ向かった。

 

南米トイレは思っていたよりキレイ。
ただし、トイレットペーパーは流しちゃいけない

　私が今回の南米旅行で行ったのは
メキシコ、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ。使用したトイレはホステルや、公共トイレ、空港、デパートなど。
　今となっては本当に申し訳なく思うが、出発前はとんでもないトイレを想像していた。衛生的に大丈夫かな？生理なったときって？トイレットペーパーってどのくらい必要なの？等、たかがトイレ、されどトイレ。トイレを日本にいるみたいに当たり前に使えることがどれほど旅の充実度に関わってくるか。普段当たり前で使えていることだからこのことで心配したくない。
　実際には下記で詳しく紹介していくが、ざっくり言うと南米のトイレは想像以上に覚悟しなくてもいいってこと。それでも、たまに出逢った便座のないトイレにはイライラしたが、基本的には大丈夫。
　ただ、南米全体で共通していたのは、使用したトイレットペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てるということ。最初は抵抗もあったし、うっかり流しそうになったが徐々に慣れていった。ものすごく稀だったが、一部空港と一部ホテルに「トイレットペーパーを流さないで」の貼り紙が無かった。
　下水処理の方法が日本や他の国と違うのか詳しくはわからないが、衛生的には流せるトイレになったらいいなと感じた。

国(特定地域)別　トイレ事情
今回の旅で私が利用したトイレ事情について国別にまとめた。国別とはいえ、私が行ったのはその国のほんの一部地域であるということ、また、節約旅で高級ホテルなどには泊っていないのであしからず。

Mexico

地域；Cancun/Palaya Del Calmen/Puebla/Oaxaca/Guanafato/Mexico city
利用トイレ；カフェ、ホステル、バスターミナル、デパート、観光地の屋外トイレ、空港

便座の有無
カンクンから参加したツアー中の一部トイレに便座がなかったり、屋外にあるトイレ等で何度か遭遇した。ホステルやデパートでは100％便座はあった
トイレットペーパーの処理
全てのホステルやメキシコシティのデパートでも備え付けのゴミ箱に捨てるよう、張り紙があった
トイレ利用時の料金
市場や屋外ではトイレ利用時に料金がかかる。大体３(約￥16)～６peso(約￥32)くらい。ちなみにメキシコシティのバスターミナルは６peso(約￥32)だった。無料でキレイなのでホステルやデパート、飲食店をなるべく利用するようにした
トイレットペーパーの有無
備え付けられていないところもあった。お金を払うところは入口でもらえる。ワニ園のトイレでは紙ももらえなかった
その他
私が利用したところは全ての場所で水洗。ほとんどのトイレで清掃員の方が常駐しているのをよくみかけた。

メキシコトイレのこころがまえ
なるべくホステルで済ましておくようにして。私は徒歩で周れる街はホステルに戻った。外出する際はポケットティッシュと小銭を携帯しておく。たまに便座がないところもあることを念頭に入れておく。

Peru

地域；Lima/Paracas/Huacachina/Arequipa/Puno/Cusco/Ollantaytambo/Machupichu
利用トイレ；ホステル、カフェ、観光地の屋外トイレ、市場、ショッピングモール、ツアー中屋外トイレ、駅

便座の有無
市場のトイレ、Arequipaのピスコサワー見学所、Punoのカフェで便座がなかった　全てのホステルのトイレは便座有
トイレットペーパーの処理
ほとんどの場所でゴミ箱に捨てるよう、指示があった。Limaのホステルにはなぜか表示がなかった
トイレ利用時の料金
0.5sol(約￥16)→Arequipaから少し離れたところにあるショッピングモール。ここ以外はホステルや飲食店のトイレしか利用していないので料金はわからない。
トイレットペーパーの有無
Punoのカフェになかったり、たまに無いところに遭遇。
その他
ほとんどの場所が水洗だったが、LimaからCuscoに抜けるツアー参加時に立ち寄ったトイレだけは有料の上、水洗ではなかった。においは気にならなかった。

ペルートイレのこころがまえ
ホステルやLima、Cuscoの飲食店以外は便座がないことが多い。外出の際はティッシュとアルコール除菌液は携帯しておくと無難。

Bolivia

地域；Uyuni/Alota Canton 等Atacamaまでの道中
利用トイレ；ホステル、観光地屋外トイレ

便座の有無
ホステルのトイレにはあったが、ウユニ→アタカマ行きのツアー中で立ち寄ったトイレには便座がないところもあった。
トイレットペーパーの処理
全ての場所で備え付けのゴミ箱に捨てる
トイレ利用時の料金
宿泊ホステル以外ほとんどの場所で有料。2～5bol(約￥31～78)
トイレットペーパーの有無
安宿と塩のホテル、ツアーで立ち寄った有料のトイレには設置されていなかったため持参。
その他
　BoliviaからAtacamaへ抜けるツアーで立ち寄ったトイレは少し汚なかったが躊躇するほどではなかった。貯め水で手を洗うところもあったため、それではなくアルコール除菌液を使用した。
　また、ツアー中、絶景の中で草に隠れて用を足しているグループを見かけた。私達の中にはたまたまここの大自然トイレを利用するメンバーはいなかったが、何もない場所を結構な長時間走るのでこういう事態にもなりうる

ボリビアトイレの心構え
　持参のトイレットペーパーを使った頻度と便座がないトイレに出会う頻度が最も多かった。ホステルから出たら、トイレットペーパーとアルコール除菌液は常に携帯しておく。トイレは有料の場合がほとんどなので外に出る場合は小銭を用意しておく必要がある。
　トイレで最も気を使ったボリビアのトイレ事情。
渡航前に宮崎大輔さんのブログを読んで勉強させていただいた。

Chile

地域；Atacama/Punta arenas
利用トイレ；ホステル、ショッピングモール、カフェ、レストラン、バスターミナル、空港

便座の有無
私が滞在したところ全ての場所であった
トイレットペーパーの処理
備え付けのゴミ箱に捨てる
トイレ利用時の料
今回行ったところでは払う機会はなかった　Punta Arenasのショッピングモールも無料
トイレットペーパーの有無
トイレットペーパーを持ち歩く必要はなかった

チリトイレの心構え
日本のトイレのような感覚でどこでも安心して入れる。ただし、トイレットペーパーはゴミ箱に捨てる。

Argentina

地域；Puelt Natares/El Calafate/Puelt Iguas
利用トイレ；カフェ、空港、ホステル、観光地屋外トイレ

便座の有無
全ての場所であった
トイレットペーパーの処理
備え付けのゴミ箱に捨てる
トイレ利用時の料金
有料のところはなかった
トイレットペーパーの有無
全ての場所であった

アルゼンチントイレの心構え
日本のような感覚でどこでも安心して利用できた。

Brazil

地域；Foz do Iguacu
利用トイレ；ホステル、空港、カフェ、観光地屋外トイレ

便座の有無　全ての場所で有る
トイレットペーパーの処理　備え付けのゴミ箱に捨てる
トイレ利用時の料金　無料
トイレットペーパーの有無　有

ブラジルトイレの心構え
問題なく、安心して利用できる。

Paraguai

地域；Barrio san Blas
利用トイレ；デパート

便座の有無　有
トイレットペーパーの処理　備え付けのゴミ箱に捨てる
トイレ利用時の料金　無料
トイレットペーパーの有無　有

パラグアイトイレの心構え
安心して利用できる。

　メキシコ、ペルー、ボリビアは便座がないトイレに遭遇する確率があることを頭に入れておく　また、トイレットペーパー(ティッシュ)と小銭、アルコール除菌液も携帯しておくこと。
　充実していない地域で生理になってしまった場合、少し不便を感じるかもしれない。なるべくホステルのトイレを利用したりするなどの工夫が必要だ。ちなみに、生理用品はどの国でも売っていたので持ってきたものがなくなっても心配しないでほしい。私の感想だが、質や使用感も日本のものとあまり変わらないが、値段は高い。
　どこのホステルも基本的には便座と、トイレットペーパーもあって(ボリビアの塩のホテル以外)キレイなので安心して利用することができる。
　ボリビアのトイレは女子として不便さを感じたことは確かだが、土地的に我々観光客が理解しなければならない。トイレを設置してくれているだけでありがたいことなんだ。